(雨の石徹白川)

9月1日 牛道川
久々の牛道川は渇水。釣れたのは15cmイワナ3匹。つらい釣りが続きますね。なんだか、このまま今シーズンが終わってしまいそうな気がして、不安です。
右の写真がその15cm。牛道川らしい真っ黒な魚体のお腹は、胞卵のせいか、釣れた3匹とも、ポンポンに膨れていました。
翌、2日は庄川でボウズ。私もチチコ釣り、しようかな・・。

お詫び:最近、私のHP上の写真の質が落ちております。言い訳をいいますと、@.天気が悪い。曇り日は、空の反射が多くて(写真、イワナの白い部分がソレ)撮りずらい。A.魚が小さい。それから、B.う〜ん。まだまだ、修行不足。結局、これに尽きますかね。

9月7日 尾上郷川(遭難の1歩手前編)
今日は大阪のN氏が来てくれました。「ヘビーな釣りがしたい!!」とのリクエストに答えて尾上郷への釣行です。目的地を別山谷として、私としては珍しく朝7時前に出発。この時点では、小雨が降ってて、「釣れそうですね〜」って話しながら、8時くらいに別山谷の入り口の車止めに到着。ところが、2人組のフライマンが居て、ここを釣り上がることは出来ませんでした(一つ目の幸運)。
そこで、大シウド谷上流へ移動。このあたりからシトシト雨になってきます。ここで私に20cmほどのイワナを1匹。あと、お互い何匹かのイワナを見ましたが、フッキングしませんでした。1時間ちょっと釣り上がったところで、登り難そうな滝が現れます。(2つ目の幸運)なんとか登れそうだけど「降りるのがイヤだね」と言うことで(道が無いので川通しで帰って来ることになる)退散しました。
昼食後は、アマゴ谷。ここではN氏に17cmアマゴと私に22cmアマゴ。まさしくアマゴ谷でした。雨は時折強く降るものの、水位は安定してます。「いい谷ですね〜」なんて言いながら1時間ほど釣り上ったところで、切り立ったローカが出現。(3つ目の幸運)やはり、退散しました。
その後、大シウド谷下流へ。ここは、上流で取水してるので、真夏の渇水の谷そのものでした。雨は降ったりやんだりで、思い出したようにやや強く降るていど。渇水の川にはいい条件でしたが釣れたのはN氏に15cmアマゴ1匹のみ。あまり芳しくありませんでした。2時間ほど釣り上ったところで、私は疲れて川原の石に座って、カロリーメイトをかじってました。N氏は、すぐ横で竿を振ってました。ここからが、遭難の危機です。私の座ってた石が、みるみるうちに、水没しはじめたのです。ほんの10秒で10cmは増えました。私は「オオッー!」っと叫びながら、道のある岸側へ移動しました。もちろんN氏も同じです。この時、たまたま2人同じ場所に居たこと。それと、これも、たまたま、道側の石に座ってたことが、4つ目の幸運でした。その後1分もしないうちに水位は30cmほど増えて、川幅は、倍になりました。それまで澄んでた水もまっ茶色。ただ、この時点ではそんなに危なかったとは、思いませんでした。それから、30分ほどゼーぜー言いながらヤブをこいて、道にたどりついて、帰途につきました。
帰りの車中考えた事:もし、別山谷に先行者が居なく釣り上ってたら・・・。
              もし、大シウド谷に滝が無く釣り上ってたら・・・。
              もし、アマゴ谷にローカが無かったら・・・。
              もし、造水時に対岸に居たら・・・。
う〜ん。ゾッとしますネ。だんだんと怖くなってきました。
今回の造水の現因を考えますと、上流の取水堰が一杯となり、オーバーフローした水が一気に流れたと思えます。そんなに多くの雨が降ったとは感じなかったんですが、上流の支流を集めると、こんな結果になるんでしょうね。今まで、中州に取り残された釣り人のニュースを聞くたびに「なんてバカな奴らだ!」なんて思ってましたが、私も、そのうちの一人でした。

今回は、長文でした。増水状況をお知らせすべきなんですが、カメラトラブルでお見せできないのが残念です。でも、今回の記事は、大げさでなく、これでも控えめなくらいです。上流支流の広い川では、たいした降りでなくても、あっと言う間に増水します。皆さん、命は大切にしましょう。

9月9日 林谷
今日は晴天。ここ林谷は、やや増水。朝9時に着いたけれど先行者も無し。最高の条件です。
でも、あまり釣れなかったな〜。釣果は、私に3匹、N氏に3匹。共に16〜22cmくらい。あとは、小アマゴ数匹。まあ、同行者と同じ釣果だと、気楽でいいですね。あまり差がつくと、気を使ってしまっていけません(私の場合、自分が釣れなさ過ぎて、必死になってしまう)。
左がN氏、右が私の釣ったアマゴ。右の魚はキタナク見えるけど、これは写真がヘタ。本当は、どちらもきれいな林谷の美アマゴ達です。

11日のアメリカでは、とんでもない事が起きてしまいました。私はテレビを見ながら、恐ろしくなってきました。被害者の方には、心からお見舞い申しあげます。また、亡くなられた方には、心よりご冥福をお祈りいたします。

9月15日 打波川
今日は真名川へ行こうとしたけれど、上流は人が一杯、下流はにごり増水で諦めました。
その後、打波川へ。他の川は昨日からの雨で、随分増水してますが、ここは平水。ただし、雨は降ってます。釣り人はポツポツとはいますが、この川にしては少ないほうです。
釣果は20〜22cmイワナを4匹。
2時間ほど釣って、上流へ車で移動中に川をみたところ、まッ茶色に増水した川が見えました。もう一度下流に戻ると、そこは平水。どうやら、先週にひき続き、またしても小規模な鉄砲水に遭遇したようです。
上流で取水してる川って怖いですね。いきなり増水してきますからね。

9月16日 荷暮川バックウォーター
今日は晴天。絶好の釣り日よりかと思いきや・・。どの川もえらく増水してましたね〜。こんなんじゃ、一部の元気なエサ釣師しか釣りになりませんね。水況は、以下のとおりです。
田茂谷の流れ 九頭竜上流の流れ
そんなわけで荷暮川バックウォーターでウグイ釣り(ホンとは尺シラメが釣りたい)。
そこで、こんな尺ウグイを4匹(ちょっとピンボケ)。私は、ウグイに、どうしても触れないからこんな写真になってしまうんですネ。でも、ウグイの引きっていいですよね。この魚にパーマークが付いてたらどんなにいいことか・・。

N.K氏へ。
木・金曜日、釣りに行きたいな〜。でもね〜。私は社長だけど(エッヘン!)単なる自営業者で、社員は自分一人だけだし。自分が休むと、お店は休業になっちまうんだよね〜。まあ、仕事はゆとりあるんだけど・・、お客さんの事考えるとね〜。でも、釣り行きたいな〜。どうしようかな〜。

お客様各位。
もしも、20・21日に当店への連絡がつかなかった場合、私は釣りに行っています。大変に申し訳ありません。以後は、掛軸道に精進いたします。どうぞ、今後とも末永いお取引をお願い申しあげます。

9月22日 尾上郷・小シウド谷(偽・遭難事件あり)
最近、大阪のN氏に感化されてしまい、こんな山奥まで単独で来てしまった。近いうちに、クマにかじられるかも・・。
小シウド谷は平水。予定では、取水堰から入渓するつもりだったけど、川の入り口にはしっかりとテント張ってました。(この川は、わしらのモンダ!と言わんばかりにテント張るのは反則だよ)仕方ないから、上流の橋から少し下って、そこから釣り上がりました。(ここにも車が止まってた)ドライには全く反応しないので、ウェットに変えて、16cmイワナを2匹。大イワナ?は、1号のティペットで合わせ切れ。その後は、大シウド谷を少し突ついて20cmイワナを1匹でした。
小シウド谷の感想を言いますと、とても綺麗な川でした。明るい谷で、透明度バツグン。そこそこの落差もあり、水量も豊富。橋の上流も、大淵があったりで(ただし道が無い)とても魅力的です。来年こそ、取水堰から入渓したいな。

帰り道。 私の車を両手を広げて止める釣り人がいました。「あの谷に入った友人が、約束の時間を1時間過ぎても帰ってこない。警察に連絡して下さい」と不安げな顔で言ってきました。あの谷というのは、この夏に私も少し突っついたところ。そこは、ほんの少し上ると、大滝が現れ、とても普通の釣り人が登れる所ではありません。まさか、あそこから落ちたか・・・!私は、荘川駐在所に行って、そのことを伝えました。(この時、荘川駐在所では、誘拐事件が発生していて、お巡りさんは、とても怖い顔をしてた。私と話してる間も、電話が掛かって来たり、奥に居る奥さんに指示出したり、電話口で交わされる、警視庁うんぬん・・・、なんて会話はTVでしか見たことが無く、私はビビッてしまった。実は、この誘拐事件もニセモノで、私が駐在所に居た20分位の間に解決した)そして、お巡りさんと現場へ戻ったところ、さっき居なかったはずの、2人の釣り人が増えてました。話しを聞くと、帰って来なかった2人は、「あの谷」でなく、上流を釣り登ったようでした。多分、大滝を見て、ひき返したんでしょうね。彼らは、お巡りさんや、私に対して、コメツキバッタのように、ペコペコしてましたよ。なんとも、人騒がせな釣り人達でした。
帰りぎわに、お巡りさんに聞こえないように、私の車を止めた青年に「釣れましたか?」と聞いてみた。そしたら、「あの2人は良い釣りしたみたいですよ」と、言って、偽・遭難者を指差した。彼が、一番迷惑被ってますね、ホント。

それから、お巡りさん。大変ご苦労さまです。偽・遭難者といい、偽・誘拐事件といい、人騒がせ迷惑千万ですね。こんなこと一杯あるんでしょうね。とっても、大変な事とは思うけど、そんなワガママな我々の生活、これからも、どうぞ守ってくださいね。

9月23日 林谷 (フライVS餌釣り)
今日はキャプテンU氏に餌さ竿を持ってもらって、フライ対餌釣りです。
林谷は、やや増水。晴天で、水は、とっても冷たかったですね。連休中という事もあって、釣り人だらけかと思ったら以外にも車は2台だけ。今年の林谷は、よほど、調子悪いみたいですね。
釣果は、U氏に4匹(15〜17cmアマゴ)
私にも4匹(16〜21cmアマゴ)。ただし、サイズは私のほうが一回り大きいので、フライの勝ち〜?。いやいや、餌さ釣りに勝つのは嬉しいですね〜。勝因を分析しますと、@このシビアな状況でU氏はブドウ虫を使ってた事。A私は、今期、林谷には10回ほど来てます。そのあたりが、大きいんじゃないかな。 でも、数は4対4なわけで・・。これで勝ったと言えるんでしょうかね。

翌、24日も林谷。16・20・22・23cmアマゴの計4匹。20cm以上が3匹というのも久しぶり。写真はそのうちの22cm。フライはテレスリアルの#16。朱点が美しいですね〜。
今日はやけに石が滑りやすくて、ツルッとした瞬間に、向うずねを打ってしまった。1分ほどうずくまってましたよ(痛かったな〜)。でも、弁慶のようには泣かなかったので、そのまま釣りを続けました。車に戻ってウェーダーを脱いだら、ズボンに血が滲んでました。どうも出血したらしく、靴下まで汚れてました。危ないね〜。来年までには、もう少し体力つけないとね。それから、膝までのスパッツ買っとかないとネ。

9月30日 石徹白川
まずは29日、森茂川の報告から。
この日は、キャプテンU氏と御母衣湖トローリングでウグイ釣り。天気も良くて、風も微風。とても気持ち良かったですね。そして対岸の森茂川に上陸してもらい、私だけ1時間ほど釣り上りました。森茂川下流は、右の写真のように随分と荒れてました。ただ、川のカーブのところは、いい感じ。「もう少し上流行くと良いだろうな〜」と、言うところでタイムアウト。時間どうり戻らないと22日に会った釣り人のように、偽・遭難者になっちまいますからね。結局釣れたのは、小アマゴ数匹とウグイ1匹。もっと上流行きたかったな〜。

そして30日は、今シーズン最後の日。
場所は、石徹白川。天気は曇りのち雨。今回は、私の釣りの師匠(餌釣り師)に同行してもらいました。低気温と、一杯の釣り人のせいもあって、結果は小アマゴのみの釣果。まあ、師匠もたいした魚を釣らなかったので、これは、イタシカタの無いこと。左の写真は、今期最後の12cmアマゴ。来年に、尺アマゴになって帰っておいで・・。

今シーズンは、私のHPにお付き合い頂いて、ありがとうございました。つたない文章や、未熟な写真ばかりで、おはずかしい次第です。また、今後も、未練タラタラに川を見に行ったり、これから作るバンブーロッドの事なんかについてを、このHP上でご報告する予定です。これからも、私のHP、どうぞご贔屓にして下さいませ。